由乃が剥奪処分されなかった理由
3番目の死体が由乃だと発覚したとき
「2nd我妻由乃の死亡が確認されたので剥奪処分となりました」が起きなかった
これが起きるとデウスにとって困る事があることを意味しており
言い換えれば「3番目の死体の身元が発覚する」の事を「計画通り」とムルムルが思う理由があった事になる
12巻で指摘しているが「不正操作」が行われている状態である以上
これを行うことで「不正操作」に対処すれば済む話である
これを行うということは「雪輝と由乃が殺しあう必要性はなくなる」と
「由乃は神になれない」の二つを起こす事になる
言い換えれば「由乃はただの殺人犯」になるから警察が由乃を捕まえるという展開にもなる
この展開になるとデウスにとって困る事があることをムルムルは知っているから
「計画通り」に展開は進んだ事になる
手がかりは4巻の「君なら我妻さんを殺してでもみんなを救うと思っていた」という内容の台詞を秋瀬が言ったことである
これは「雪輝なら由乃を殺してでも神になるだろう」というデウスの期待に即した台詞なのだ
つまり「雪輝が由乃を殺す」という展開に持ち込みたいから
由乃を剥奪処分しなかった事になるのだ
なぜそうまでしてでも「雪輝が由乃を殺す」という展開に持ち込みたかったのか?
雪輝には出来ない事だと言う事をムルムルに見透かされていたから
「計画通り」に展開は進んだわけである
そもそも雪輝にそれが出来ているならループは起きていなかった筈である
ループに気づいている事が12巻で書かれているからである
それは「敗者復活戦の機会」を雪輝に与えるためである
つまり由乃に対し「リベンジ」を行う事をデウスは期待していたのである
つまりデウスの思惑通りに雪輝は動かなかったことを意味するラストであり
デウスの思惑とは違う形で雪輝が勝者となったのがラストというわけである
つまり本編のゲームの事を「敗者復活戦」扱いしていたから
由乃は剥奪処分されなかったのである