ndde’s blog

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死者なき殺人ゲーム

 

 死者が実は出ていない事がラストで明かされている内容の本作

実はこれ本編でも行われているトリックの一種だということがわかるのだ

というのもこの殺人ゲームは「神にも先が読めない」からである

襖を開けることが計画外だったことが本編で触れられている

つまり「雪輝が警察に通報する」なり

「秋瀬の言葉に雪輝が耳を貸す」なり

「11thがループに気づく」なり

「雪輝が途中で倒される」なりが起きる場合は?

由乃とムルムルの計画通りにゲームが進行する保証はどこにもない

事実由乃が消えてなくなるという事態が本作で起きている

つまり「不測の事態」が起きた場合「リセット」出来る様にする用意が必要

そのとき欠員が生じないようにするために本作で行われた措置が必要なのだ

そうする事で「未来固定」を行っていた痕跡が本編にあるのだ

襖を開けたことが原因で由乃を疑うようになった雪輝の信用を取り戻すために

「12thの催眠術にかかった信者の手にかかり6thは死亡した」という展開を

由乃は潰さなければならなかった

この通りの展開だった場合、こういうものになっていたことが本作からわかるのだ

手がかりは「4thと戦うのは本来なら最終局面だった」とムルムルが明かしたことと

襖が開けられた意向の展開のことを「計画通り」とムルムルが言ったことである

これはシャッフルされた状態で展開が進んでいたことを意味しており

シャッフル元の展開そのものは「台本」と同じ展開だから

「計画通り」だと言う事がわかるのである

 

そして本作でムルムルが秋瀬をピンチヒッターとして選んだ事から

秋瀬との接点は皆無のままゲームは終了するという流れだった事が判明するのだ

秋瀬は観測者

つまりデウスに事情を白状する事になるという図式があるから選べない筈だからである

つまりムルムルは秋瀬の正体を知らなかったから

秋瀬をピンチヒッターとして選んだ事が判明するのだ

本編の「また」とは「また謁見に姿を見せた」の事ではなく

本作の事を指していた事が判明するのだ

という事は別ルートで「死者が蘇る事はない」のことを雪輝は知ったことになる

これは4thとの戦いで

「息子を助けるには神になるしかない」

及び「息子が病死するよりも前に神になる必要がある」から雪輝と戦うことにした4th

この4thの姿を通し「死者が蘇ることはない」を雪輝は知る事となる

死者が蘇るなら息子が死ぬ前に神になる事を決心するはずがないからである

そしてこれを知った雪輝は絶望し由乃と心中することにするというのが「台本」の展開

しかし襖が開けられたことにより死体の事が4thに知られたため

この展開が使い物にならなくなった

だから因果律が狂ったのである

つまり「台本」では4thが行うはずの事を秋瀬が穴埋めしていただけの展開なのだ

そうすることで「台本」どおり「死者が蘇ることはない」の事を雪輝は知ったのである

つまり「台本」なら「死者が蘇る事はない」とループの事を4thが知らせる手筈となっており

予定よりも早くこれを知ってしまったから「台本」とは違うタイミングで雪輝と戦わせたのだ

つまり「台本修正」こそ秋瀬がしていた事の実態であり

本作で雪輝の穴埋めをしていたから秋瀬が選ばれただけの話なのだ

つまり本作と本編に話の繋がりがちゃんとある箇所であり

これこそが死者なき殺人ゲームが本編でも行われていた証拠なのだ