前回とは違う証拠
未来日記 コミック 全12巻 完結セット (角川コミックス・エース)
- 作者: えすのサカエ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/10/08
- メディア: コミック
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本編とパラドックスの描写を見れば前回とは違う事がわかるのだ
①観測者に雪輝の代役を依頼した事
観測者が見聞きした情報はデウスに筒抜けになっている事が
観測者解体時デウスは明かしている
さらにいうとデウスの死滅が近づいたときデウスの前に現れるよ観測者は設計されている
つまり前回観測者が解体されていたならムルムルは観測者の正体を知っている事になり
観測者に雪輝の代役を依頼しないはずなのだ
これは前回のムルムルと本編のムルムルは別物だという事を意味しており
前回の展開をムルムルは実は知らない事がわかる描写なのだ
②雪輝に彼女呼ばわりされたとき舞い上がった事
雪輝と由乃は前回、心中にいたるほどの中になっていた筈
それならば「友達」という関係に固執する筈がないのだ
これは由乃は前回雪輝に彼女呼ばわりされていなかった事を意味する描写なのだ
③デウスの死滅が7月28日よりも早かった事
ムルムルによると前回デウスが死滅を迎えたのは7月28日だった筈
しかし「90日ルール」の存在がある以上
「デウスの死滅は90日後」だから「90日ルール」が存在するとも考えられる
これは前回死滅を迎えたのは7月21日であり
7月28日にデウスの死滅を迎えるという展開そのものが
前回とは違う展開だと言う事を意味しているのだ
これは「歴史を変える」のが由乃の目的であり
「歴史再現」を行うムルムルを上手く騙していた事を意味する展開なのだ
④1週目9thが登場しなかった事
デウスは死滅間際9thに神の力を与えた
もし前回も同じ展開なら神の力を有した1週目9thが登場し
由乃の自分殺しの件を阻止していた筈なのだ
これは前回9thは最終局面まで生き残る事ができず
9thは神の力を与えてもらう事ができなかった事がわかる展開なのだ
言い換えればモザイクで観測者と9thが出会う話そのものが
前回とは違う展開の賜物であり
この話を入れている事からモザイクは全部本編の時間軸での出来事だという事がわかるのだ
⑤5th戦まで展開しか映像で見せなかった事
これは「12thの催眠術にかかった信者の手により6thは死亡した」を見せないと同時に
10th戦以降の展開は前回とは違う展開
正確に言うならば「台本」とは違う展開のため見せる事ができなかったからである
これは襖の件でループに気づいた4thが「台本」に手直しを加えた事を意味する描写であり
襖の件を4thも知っていた事を明かさなかったのそのためだという事がわかるのだ
⑥雪輝の母親に対し「いい人そうでよかった」と由乃が思った事
映像では由乃と5thは戦っていたから、雪輝の家が戦いの舞台になった筈
つまり雪輝の母親の事を知っていたはず
つまり雪輝の母親に対し武装する必要はなかった事を知っているはず
これは前回由乃は雪輝の母親と会った事がない事を意味しており
あの映像はムルムルの捏造の証拠を意味する描写なのだ
正確に言うならばムルムルは由乃に記憶操作されている事を意味しているのだ
⑦「7月28日ユッキーと由乃が結ばれる HAPPY END」の件に驚いた事
前回と同じ展開ならこれの事を「心中エンド」を示唆する内容と解釈するはずしかししなかった
これは「前回とは違う結末が待っていますよ」を意味する予知であり
雪輝が由乃に対し「彼女」扱いされた事に舞い上がったのもそのためだということがわかるのだ
これは前回雪輝に彼女扱いされなかった由乃が
彼女扱いされるための「参考資料」を求めるためにループしたと
ムルムルに言っていた事に因んだ予知内容であり
4thが「台本」に手直しをしたのもここに因んだここに因んだものだという事がわかるのだ
「助けて天野君」といった由乃に対しムルムルが驚いたのもそのためだという事がわかるのだ
これは「7月28日」に由乃は死ぬように設計されており
由乃はあくまでも「寓話」だという事を意図した設計なのだ
つまり由乃が勝者になれた事そのものが「史実」とは違う展開であり
デウスの言う「起きる筈のない奇跡」とは「史実を覆した」の事を指していたことがわかるのだ
これは前回も襖は開けられていた事を意味する展開であり
ループを雪輝と4thと11thが知るように仕向ける事で
「7月28日由乃は死亡する」を覆すきっかけを引き起こすのが狙いだったのである
つまり由乃の「賭け」だったのである
何故ならデウスの死滅の時期と観測者の寿命は一致するように設計されており
その名残が由乃に引き継がれていたからである
つまり、ラストシーンに観測者が登場したのは
この決定論的未来は覆され、由乃は観測者の姿に戻った事に因んだものなのだ
つまり前回とは違う展開にする事こそ由乃の目的であり
襖が開けられたとき「上手くいっていたのに」と言ったのもそのためだという事がわかるのだ