未来日記と法規制
未来日記 コミック 全12巻 完結セット (角川コミックス・エース)
- 作者: えすのサカエ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/10/08
- メディア: コミック
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襖が開けられたことにより死体のことが無差別日記と雪輝日記に記載され
これを見た11thが警察に通報し
それが原因で死体のことが4thにも知られることとなった
しかし警察は由乃を捕まえなかった
ツインタワー攻防戦で雪輝と由乃は指名手配犯になったにもかかわらず
警察は雪輝と由乃を捕まえなかった
そして12巻で「不正操作されている」とデウスがいう場面があることから
「襖を開けて因果律が狂った」とは「法規制の凍結」の事を指している事がわかるのだ
「本来なら法規制がまともに機能しているゲーム」であり
「法規制」との対峙も要求されるサバイバルゲームのはずなのだ
警察の4thと市長の11thがいるのも
4thの事を「本命候補」と扱ったのもそのためなのだ
つまり「法規制に対するアンチテーゼ」もまた未来日記のテーマであり
「法規制との戦い」が要求されるサバイバルゲームで勝ち残ったものが勝者になるというゲームなのだ
つまり「法規制の正常化」を試みるだけで由乃が神となりムルムルは世界を統べるを阻止できる事になる
だがデウスはこれをしなかった
これは「法規制の正常化」を試みると11thが有利に働く事になり
11thを支援したくないのがデウスの真意だから「法規制の正常化」を行わなかった事がわかるのだ
事実、ゲームの打ち合わせを行った11thではなくゲームスコア皆無の9thに神の力を分け与えるという行為をデウスは行っている
これは「デウスは未来日記を求めていない」事を意味する行為であり
神の力を得た9thが未来日記未所持の状態で復活したのもそのためなのだ
これはゲームが終了したと同時に未来日記を処分するのがデウスの真意であり
つまり雪輝と由乃が未来日記を所持しているラストの展開はデウスにとって望ましい展開じゃないはずなのだ
これは「ムルムルが世界を統べる」が実現された展開がラストの展開を意味しており
ムルムルが世界を統べるのを阻止できなかった事がわかるラストなのだ
ここにムルムルが世界を統べるとは何なのかの手がかりがあるのだ
これは「法規制に無条件服従せよ」を意味する要求であり
「法規制からの開放」をムルムルは勝者に求めていた事がわかるのだ
そして11thを体よくマインドコントロールする事で未来日記を提案させ
未来日記計画を利用する事で「法規制からの開放」を実現させようとしたのだ
つまりムルムルが世界を統べるための下準備こそ未来日記計画であり
「7月28日ユッキーと由乃が結ばれる HAPPY END」という餌を用意する事で
そしてそうまでしてでも「法規制との戦い」を雪輝と由乃にやらせたくない理由があるという事になる
これが何を意味するのかというと
1週目で雪輝は「法規制」に敗れた
2週目で由乃は「法規制」に敗れた事がある事を意味する展開であり
雪輝と由乃に「法規制との戦い」は「無理」と判断されたから
「法規制の凍結」に至った事がわかる展開なのだ
つまり雪輝と由乃をもってしても破れなかった壁こそ「法規制」を意味する展開なのだ