ndde’s blog

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由乃の深淵

 

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 2巻と12巻を見ればわかるようにデウスはループに気づいている

それなら3体の死体とムルムルの額の番号を証拠に「不正操作」のことを公にし

ムルムルと由乃の計画を阻止すれば済む話

つまりこれを根拠に由乃の除名とムルムルの追放を行えば済む話

しかしデウスはこれをしなかった

つまりデウスにとって困る事があるから出来なかった事になる

これは神になるという事は座敷牢暮らしをしなければならない事と関係ある話なのだ

デウスは介護が必要な状態に陥っており

誰かの介助がなければ死滅するほどの容態だからムルムルの追放ができなかったのだ

そしてこの対応の存在と「史実世界」の存在から

「神となった所有者」に因んだ番号こそ額の番号であり

ムルムルの額に番号を振り当てるために所有者達に番号を与えた事がわかるのだ

つまり「ムルムル先生」の額の番号が「2」なのは

2週目世界ムルムルだからではなく「由乃のムルムル」だからなのだ

となると「1」のムルムルは1週目世界ムルムルではなく「雪輝のムルムル」と言う事になる

これが何を意味するのかと手がかりこそ「神になれるのは一人だけ」という点なのだ

11巻でムルムルが見せた映像が「収録」された時点で由乃は神となっており

雪輝に「仮死薬」を飲ませる事で雪輝を勝者にしたのだ

そして由乃は「時間巻き戻し」を使った

そうする事で収録された映像の痕跡を消したのだ

3週目から2週目や1週目世界に移動する能力が神にはある以上

「史実世界」にアクセスする事がデウスには可能なのだ

だからこれが本当に平行世界のものだった場合

痕跡が残っておる世界の存在をデウスに知られて終わりなのだ

つまり同じ世界で時間巻き戻しを行わない限り証拠隠滅はできないのだ

そしてラストで雪輝が球体に篭っていた世界のことを「現実」と扱っていた事から

あそここそ「史実世界」だと言う事がわかるのだ

3週目世界でもなければ2週目世界でもない

そしてそうまでしてでもゲームを再開させた狙いは何だったのかの手がかりこそ

襖の死体の件で由乃を逮捕するという行動を4thは行わなかった事なのだ

ムルムルはこれらの種明かしをした上でこういう目的だと4thに伝えたのだ

「『ユッキーと由乃が結ばれる HAPPY END』を実現させる事」が由乃の目的なのだと

そして自身の知る「史実世界」の情報が誤りだと言う事をムルムルは知らない

そして7月28日に雪輝がdead endを迎える事をムルムルは目論んでいた

そしてこれを阻止する代わりに1万2千年もの間「史実世界」に閉じ込める真似を行った

これらも台本通りだと考えると由乃の狙いは何だったのかが解明可能なのだ

由乃が神となった世界で雪輝は由乃の事を見てなどいなかった

本編で「友達」という関係に由乃固執したのも

「彼女」扱いされたことに惚けてしまったのも

「僕も由乃の事が好きだから」といわれ有頂天になったのも

「雪輝に見てもらえなかった」事に因んだものなのだ

だから「雪輝に見てもらうきっかけ」をこのデスゲームに求めていたから

ゲームの再開を由乃は行ったのだ

襖を開けたとき「上手くいっていたのに」と言っていたのもそのためなのだ

こういう経緯があってゲームを再開したことをムルムルは4thに明かしたのだ

つまり「雪輝と由乃が結ばれる機会提供」こそ

このゲームの存在意義なのだとムルムルは説明したのだ

つまり雪輝と由乃を引き裂く真似になり、ゲームが台無しになるから

4thは由乃を逮捕できなかったのだ

だから「助けて天野君」と言う由乃のワードにムルムルは驚愕したのだ

この目的の性質上「助けて」などいう筈がないからである

ここで思い出してほしいのが「ムルムルは史実世界の内容を知らない」と

「史実世界に由乃は存在しない」の2点である

これは「歴史改変」こそ由乃の存在意義であり

「雪輝が勝者となる歴史」へと「歴史改変」するのが由乃の存在意義だという事である

これは「史実世界」で雪輝はdead endを迎えており

それが原因で「史実世界の勝者」である6thは塞込んだ

そしてデウスを復活させる事で神の座から降りたのだ

そして解体された観測者を由乃へと「再構築」したのだ

これが何を意味するのかと言うとパラドックスで登場した観測者の正体は

「元の姿に戻った由乃」だと言う事を意味しており

本編ラストに観測者が登場したのも

「元の姿に戻った神由乃」こそラストに登場した観測者の正体なのだ

つまり雪輝が勝者になった暁には「再解体」が行われる事になっていたから

「助けて天野君」と言っていたのである

つまり「作り物」にして「元男」こそ由乃であり

これが由乃の深淵なのだ