このゲームの狙い
未来日記 コミック 全12巻 完結セット (角川コミックス・エース)
- 作者: えすのサカエ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/10/08
- メディア: コミック
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結局のところ、この殺人ゲームの狙いは何なのだろうか?
ただ単に「神になる資格を有した者たちの競合」がもたらす問題解決なら
秋瀬を探偵ではなく暗殺者にする筈
そうする事で殺し合い放棄になった場合の保険が成り立つ
ただ単に世界を救うのが目的なら
ループを使い世界を滅ぼした由乃の殺害を秋瀬にやらせていた筈
闘神を育てるのが目的なら
パラドックスで雪輝の代役をした秋瀬は残る所有者たちを一気に殺しにかかっていた筈
つまり別の何かが目的でゲームを行っていた事になるのだ
世界滅亡回避が目的のゲームだと言うが
ループが行われ世界が滅んだ例がある以上
由乃の参加阻止のために雪輝を事前に殺しておく事でループの前提を崩すという手もある
それを唆す事で自分殺しを由乃が行うのを妨害するという手がデウスにはある
つまり由乃が自分殺しを行い世界を滅ぼす流れを容認してでも雪輝を必要とする動機がデウスにはあり
雪輝を庇護しつつも、雪輝以外の所有者を事前に殺せない理由がデウスにはあった事になるのだ
事実雪輝を除く所有者を秋瀬が殺す機会があったにも拘らず
それを秋瀬にやらせなかった
つまり雪輝に「何か」を経験させた上で神にするのが殺人ゲームの狙いなのだ
「愛」である
「たとえ殺しあう仲になったとしても相手を愛し抜く事ができるか」を雪輝に問いかけることが狙いなのだ
そして「自己犠牲」を選べるかどうかを雪輝に問いかけることが狙いなのだ
つまり「僕を刺すんだ」と由乃に言った時点でゲームの狙い通りに雪輝は動いていたことになるのだ
つまり「愛の力」を問うのが狙いのゲームなのだ