ILL社員とは何だったのか?
最終話の市街征服作戦および世界征服作戦時一切登場しなかったILL社員
これが何を意味するのかの手がかりは「市街征服と同時にILLは倒産した」という点なのだ
元ILL社員が蒲腐博士に対し攻撃的になる内容で世界征服作戦は行われるはずである
ところが行われなかった
これは「ILL社員の正体はエクセルの分身」にしか過ぎないことを意味する場面であり
天満宮のいう「何百タスクの人格」がILL社員として具現化しただけのものにしか過ぎないのだ
つまりILL倒産などお構いなしで市街征服及び世界征服を行いたい理由がエクセルにはあり
それこそが「世界は腐っているから是正する」なのである
しかし世界征服作戦をなかったこと扱いされてしまうにもかかわらず
「ツバはつけたから別にいーんだ」と言い切った事である
つまり六本松3式に準ずる機体の生産や皇女のクローン開発といった技術云々の事を不可能と言い切る理由である
IMAがハイアットの体を調べている
四王子五条が一連のテレポートの事を目撃している
蒲腐博士お抱えの黒服たちがF県F市に残っている
こんどうくにおの政治活動が再開されている
これらを無視してでも世界統治を投げ出せる理由である
これは「F県F市のみの箱庭世界」が本編の世界の正体であり
それ以外の舞台は全部作り話だと言う事を意味する図式なのだ
つまりおかしいのは世界征服作戦時の光景であり
「ある筈がない諸外国」が登場している事がおかしいのだ
これは「メンチと戦った」が世界征服作戦の真相であり
ラストでメンチが健在だったことから「メンチの勝利に終わった」が真相だという事が判明するのだ
最終話で「常識」が強調されていたのは
この「非常識」な展開に対する松屋なりの抵抗の一種だったのだ
つまり3式軍団となったILL社員はメンチに倒されたのだ