ハルヒは団員の正体を知らない常識人
これが宇宙人・未来人・超能力者が唱えるハルヒ像である
つまりハルヒの目には長戸とみくると古泉が「普通の人間」に移っている事になる
さらにいうとSOS団は「居候団体」と言う事になる
だとすると変なことがあるのだ
これだとハルヒとキョンとみくると古泉は「長門の居候」と言う事になる
事実これを指摘する話も登場しており、ハルヒはこれを理解している事も書かれている
だとすると「長門はハルヒとキョンとみくると古泉の上司」と言う事にもなる
長門が苦情を起こしたらそれで終わりの団体がSOS団だと言う事をハルヒは承知している事になる
事実「涼宮ハルヒの消失」とは「長門が苦情を起こした話」とも解釈できる話である
ハルヒは文芸部どころが北校から追放されている事になるからである
つまり「長門がハルヒに対し苦情を申し出る」は「ある話」であり
長戸に対し乱暴狼藉できないはずなのだ
「常識的思考」の持ち主ならする筈のない行為をハルヒは行っていることになるのだ
つまり宇宙人と未来人と超能力者が唱えるハルヒと実際のハルヒは食い違っているのだ
「ハルヒは安定している」と古泉が唱える場面がある
宇宙人と未来人と超能力者が唱えるハルヒと実際のハルヒの食い違いを指摘する場面もあるのだ
これは「宇宙人と未来人と超能力者がつかんだハルヒ情報は全部ダミー情報」であることを意味しており
「偽装された情報」をキョンに伝えていることを意味する図式なのだ
誰が何のためにやっているのか?
この情報で得をするのはハルヒだけ
常識人扱いしてもらえるからである
これは「ハルヒは団員の正体と自分の能力を知っている」を意味する図式であり
ハルヒが能力を使って偽装した情報をそっくりそのままキョンに伝えているのが
宇宙人と未来人と超能力者のしていることの正体であり
先述の「涼宮ハルヒの消失」の「真犯人」もハルヒだということを意味する図式なのだ
「動機不明」と長門が唱えたのも
「ハルヒの能力はプロテクトがかけられている」と言う事が判明するのも
「長門は無実」に因んだ図式なのだ
つまり「上司の長門と上級生のみくるに嫌がらせをし、男子アイドルの古泉を弄繰り回す」事をハルヒは楽しんでおり
タイトルがネガティブなものに統一されているのも
「本当のハルヒを理解するものが実はいない」に因んだものなのだ

- 作者: 谷川流,いとうのいぢ
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